PHILOSOPHIA

2022/12/02 17:56



2022年11月19日〜21日、福岡の美野島地区にあるアートギャラリーで開催された「NEWGRAPHY FUKUOKA ART BOOK EXPO 2022」に出展してきました。

 

 

9月5日に創刊を迎えたインディペンデントマガジン『ELEPHAS』。

 

刊行から3ヶ月の間、扱ってくださる書店やお店のみなさんに恵まれ、そして、オンラインストアを見つけてくださる方もいらっしゃり、たくさんの方に手にとっていただきました。

 

 

しかし、自分たちの存在をその場で初めて知る方々に、自分の目の前でELEPHASを見ていただくのは今回が初めて。

 

どんな風に手渡そうかと緊張しながら迎えた3日間でしたが、これからの希望となるような時間を過ごすことができました。

  

 

新しい出会いに満ちたNEWGRAPHYの時間を少しばかりこちらでご紹介させていただきます。

 

 

//////////////////////////////

 

 

NEWGRAPHYは、今年で2回目の開催となる福岡発のアートブックフェア。

  

国内外の作家や出版社をはじめ、アーティストやクリエイターが手がける創作物を「本(=アートブック)」という共通のテーマで募り、展開しています。


 

「どこかのアートブックフェアに参加したいね」

 

ことのはじまりはチーム内の会話から。

 

福岡のアートブックフェアがこれから開催されると知り、急いでエントリーをしてみると通過のお知らせが。

 

  

どんなブースにしようか、何持って行こうか、これがあったほうがわかりやすいかな、など、どんな方に会えるのかを想像し、心踊らせて。

  

普段、空間装飾が本業であるPHILOSOPHIA主宰 稲数の指揮のもと、看板やポスター、色校や制作過程の資料、植物のお面などを持っていくことにしました。

 

 


会場は、福岡の美野島地区に今年新しくできた大型アートギャラリー〈OVERGROUND〉。

 

 

駅からは少し距離がある会場ですが、あたりは街の人が行き交う商店街や独特な飲食店があるエリア。観光では味わえない福岡の新しい一面を知れるような気がする場所です。

 

 

コンビニの裏手、2Fにつながる階段を登ると現れるギャラリースペース。まるで隠れ家のようでした。

 


扉を開けると、賑やかな会場に、インディペンデントマガジン、zine、ポストカード、ポスター、写真など、多種多様な紙上の表現が約40組分集結。紙上を超えているものも多々。

  

  

人の中に眠っている、表現することの欲求やその喜び。

オリジナリティと熱気が溢れるこの空間には、そういうものが満ちているような気がしました。

 

 

リソグラフやシルクスクリーン、活版など、様々な印刷方法の体験もでき、紙もの好きには、堪らない時間だったのではないでしょうか。



隣のブースのDJさんはスピーカーを持ち込み音楽を流し、前のブースのアーティストさんは、自分のブースを超えて壁中をデコレーションを施していて。

 

 

作り手として自分たちもその場を面白くしていこうとする、その心意気が気持ちいい場だなと思いました。



当日は、多くの方にブースに立ち寄っていただきました。

 

場に馴染めているか不安でしたが、そんな心配は無用でした。始まってみるとどんどん馴染むような気がするのは不思議なものです。

 

 

PHILOSOPHIAについての説明をさせていただき、ELEPHASの制作秘話や、時には美しさについて話し込むことも。なんて贅沢な機会なんだろうと思いました。

  

 

紙や印刷が好きな方が集まっていたからでしょうか。特に活版印刷のポストカードが大人気。

  

 

魚と鳥と虫を表現したPHILOSOPHIAの緻密なロゴを、活版印刷所PRINT + PLANTさんに版にして仕上げていただいたポストカードです。

 

足を止めて、細密な絵が印刷されたポストカードに触れ、じっくりみていかれる方が多かったように思います。

 

 

取材先のみなさまの素晴らしさや、参加してくださったクリエイターの皆さまの魅力を直接お伝えできたのも、とても嬉しかったことの一つです。

 

 

話すたびに、手渡すたびに、『ELEPHAS』はわたしたちだけで作ったのではないと思い、感謝の気持ちが溢れました。

 

////////////////////////////// 

 

今回お会いしたはじめましてのみなさま。

 

そして、わざわざ会いに来てくださったみなさま。

  

同じくものづくりを愛し、届ける出展者のみなさま。

   

そしてお忙しい中にも関わらずよりよい場になるよう心を尽くしてくださった運営のみなさま。

  

ありがとうございました。

 

また、どこかでお会いできることを楽しみにしております。